​​2021年度独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業 音声ガイド作成連続講座 ~映像と視覚障害の方の懸け橋になろう~活動報告書 一般社団法人ウイズタイムハウス2022年3月 1.一般社団法人ウイズタイムハウスとは 一般社団法人ウイズタイムハウスは、2018年2月5日に設立した非営利型の一般社団法人です。 2018年5月に練馬区大泉学園町にオープンしたシェアハウス「ウイズタイムハウス大泉学園」の管理運営をするために誕生しました。 シェアハウスは、高齢の人や障害のある人、その家族などがひとりでも家族でも暮らせる、福祉制度とは違った柔軟な住まいを作ろうという趣旨で運営しています。 今まで、軽度の知的障害や精神障害のある人、高齢の人、若くてひとり暮らしに不安を感じている人などが暮らしてきました。 現在、一般社団法人の活動はシェアハウスの運営の他にも、以下のようなものに広がっています。 ①孤立防止のための居場所づくり 月1回のイベントを通じ、地域で暮らすひとり暮らしの高齢の人や障害のある人が集い、生活上の困りごとを相談できる場づくりをしています。 2021年度は月1回、庭を育てるワークショップを行い、地域で暮らす高齢の人、障害のある人、お子さん連れの人等、様々な人に「庭を育てることに協力していただく」という活動を行いました。 今後は植物の育成が見守りにつながるような活動に発展させていきます。 ②居住支援法人事業 住宅セーフティネット法に基づく居住援法人として、ウイズタイムハウス大泉学園に入居を希望する方だけではなく、住まい探しや生活のことでお困りごとを感じている方の相談を受けています。 不動産屋さんや福祉事務所への同行支援なども実施しています。 2021年度は2月までに48件(高齢の人13名、障害のある人28名、ひとり親家庭2名、低所得者5名)の相談を受けています。 ③障害のある人が主役として活躍する事業 音声ガイド講座では、視覚障害のある方が講師、スタッフとして事業を実施してくださっています。 今後もこの活動を継続していきます。また、強迫性障害の当事者による啓発・相談事業を実施しています。 2.音声ガイド講座を始めるまで 2019年、一般社団法人ウイズタイムハウスの1周年記念イベントとして「ヨコハマメリー」という映画を上映しました。 その際に、既存の音声ガイドを映画につける方法を美月めぐみさん、鈴木橙輔さんに教えていただきました。 その経験から、私たちの住む練馬区という地域で、自分たちの手で、上映したい映画に音声ガイドを作り、つけるという活動をしていきたいという思いが高まりました。 2020年度に初めて福祉医療機構・社会福祉振興助成を受けて音声ガイド講座を実施し、劇映画への音声ガイド作成とライブ音声ガイドの体験を実施しました。 また、2021年度も引き続き福祉医療機構様の助成をいただき、本事業を実施いたしました。 3.実施状況(日程の概要) 2020年 5月22日 オリエンテーション 6月12日 題材となる映画「見世物小屋」鑑賞、「作りこみ型」の作り方説明。 6月26日 作りこみ音声ガイド作成① 7月10日 作りこみ音声ガイド作成② 7月24日 作りこみ音声ガイド作成③ 8月14日 作りこみ音声ガイド作成④ 8月28日 作りこみ音声ガイド作成⑤ 9月11日 ライブ音声ガイド① 9月25日 ライブ音声ガイド② 10月9日 ライブ音声ガイド③ 10月23日 作りこみ音声ガイド作成⑥ 11月13日 ライブ音声ガイド④ 11月27日 作りこみ音声ガイド作成⑦ 12月11日 秩父ツアー 12月25日 ライブ音声ガイド⑤ 2021年 1月8日 今後についての話し合い 1月22日 ライブ音声ガイド⑥ 2月12日 ライブ音声ガイド⑦ 2月26日 ライブ音声ガイド⑧ 3月6日 ライブ音声ガイド⑨ 3月12日 練馬区の協働推進課の方と意見交換 3月20日 ライブ音声ガイド発表会 4.今回の音声ガイド講座の内容 講師に「バリアフリー演劇結社ばっかりばっかり」の美月めぐみさん、鈴木橙輔さんをお招きしました。 視覚障害のある当事者の立場で音声ガイドに意見を述べるスタッフは2名、事務局スタッフ4名という体制で実施しました。 音声ガイド作成を経験する受講生は9名でした。 作品は、秩父夜祭りで見世物小屋を行う一座の姿を追ったドキュメンタリー映画「見世物小屋」(1997年の作品)を題材としました。 2020年度は劇映画での実施だったため、今年度はドキュメンタリー映画での挑戦です。 ①5月22日(土) オリエンテーション。 講師のお2人から、音声ガイドの意義の説明がありました。 受講生の皆さんには受講しようと思ったきっかけを伺いました。 きっかけは例えば、 ・普段の仕事で視覚障害のある人に会うことがあって興味を持った ・盲導犬のことに関心があった など。 そして、音声ガイドとはそもそもどういうものか、その歴史や意義、特徴について講師から説明をいただきました。 その後、アニメ映像を使って音声ガイドを体験しました。 今年度からの受講生にとっては音声ガイドをつけるのは初めてですが、ガイドのつけ方は分からなくても、一緒に楽しんで見られるように工夫をすることでお互いに楽しく鑑賞できることを体感しました。 ②6月12日(土) これから「作りこみ音声ガイド」を作っていきます。 「作りこみ音声ガイド」は、あらかじめ映像を見ながらエクセルを使ってガイド原稿を書いていくものです。 題材はドキュメンタリー作品「見世物小屋」。この日はまず「見世物小屋」を鑑賞しました。 作りこみ音声ガイド原稿の書き方も講師から説明していただき、次回から宿題があるという確認をしました。 グループごとに作成、発表をするため、グループメンバーも決定。 ③6月26日(土) 作りこみ音声ガイドの宿題発表1回目。 1班から5班までのグループの中でそれぞれ今日の担当が1人ずつ発表を行いました。 それに対して、講師の方にコメントをいただきます。 例えば、 ・場面が変わったときには「外」「夜」など、場面が変わったことが分かるよう伝える。 「場面変わって」という言い方は、映画の世界の外に放り出される感じがするので使わない。 ・ドキュメンタリーの登場人物は「さん」をつける。 ・映画の中の音にガイドをかぶせる時は、重複しているものだったり背景音だったり、 かぶせても問題ないものの時にする。 こうしたアドバイスを受けて班ごとに原稿を見直し話し合って、完成稿を作成しました。 ④7月10日(土) 作りこみ音声ガイドの宿題発表2回目。 前回と同じように1班から5班まで発表を行い、講師の方にコメントをいただきました。 ・1つのガイドの文章は長くなりすぎないようにする。 長くなってしまう場合は、2つに分けるなどして、短くする。 ・ナレーションにはガイドがかからないようにする。 ・テロップが出てきた時はそこだけ別の人が読むなど、違いがわかるように工夫するといい。 といったことを学びました。 ⑤7月24日(土) 作りこみ音声ガイドの宿題発表3回目。 ・ガイドを途中まで言って、セリフを挟んで続きのガイドを入れないようにする。 例えば ガイド: Aさんが玄関の扉を開け 音:ガラガラ(ドアを開ける音) ガイド: 走り出す ↓ ガイド:Aさん、玄関の扉を開ける。 音:ガラガラ ガイド:走り出す ・登場人物がしばらく変わらない場面が続く時は、何度も主語を言わなくても大丈夫。 等を学びました。 ⑥8月14日(土) 作りこみ音声ガイドの宿題発表4回目。 ・音で聞いてわかる情報は、ガイドしないほうがいい。 例えば笑いを含んだセリフがあれば「笑っている」ということは分かるので、ガイドは不要。 ・主語は語尾につけず、文章の頭につけるようにする。 といったことを学びました。 ⑦8月28日(土) 作りこみ音声ガイドの宿題発表5回目。 今回で「作りこみ音声ガイド」の宿題の発表は最後です。 ・過去形は使わないほうがいい 例えば、「Aは振り返った」→「Aは振り返る」 ・「どんどん」という言い回しを多用しがちなので使わない。 必要な時は「次々」など、言い方を工夫する。 といったことを学びました。 ⑧9月11日(土) 後期は「ライブ音声ガイド」の練習を行います。 本来は前期に完成させた「見世物小屋」の成果報告会を10月に行うための準備を進める予定でしたが、新型コロナウイルスの感染が収まらないため、報告会は中止し、予定より早くライブ音声ガイドの練習を始めました。 「ライブ音声ガイド」は「作りこみ」とは違い、映像を見てその場でガイドをつけるものです。 劇場で公開中の映画や演劇を見るときにライブ音声ガイドをつけることがあります。 ライブの良さを生かし、すぐ隣にいる視覚障害のある人に語りかけるようにガイドを楽しむことができるメリットがあります。 今回は、アニメにライブ音声ガイドをつけて発表しあいました。 ⑨9月25日(土) 今回は短編ドラマにライブ音声ガイドをつけました。 作品の傾向によって、例えば「このドラマには昔のドラマのパロディ的な要素がある」など、面白いポイントや特徴などを伝えることでより楽しむことができるということを学びました。 ⑩10月9日(土) 今後のライブ音声ガイドを行う際の作品選びを行いました。 今までは講座のその場で見た作品にガイドをつける体験をしましたが、今回1時間超の3作品を選定し、これからはあらかじめ複数回見た上でガイドをつける練習を始めます。 ⑪10月23日(土) 「見世物小屋」の完成稿検討1回目。 講師の方に今までの宿題をまとめた上で見ていただき、講師が修正を加えたものについてポイントを説明していただきました。 2時間の映画であるため、今回は前半の1時間分をおこないました。 ⑫11月13日(土) ドラマの映像でライブ音声ガイドをつける練習を行いました。 ライブで音声ガイドをつけるといっても、ガイドをつける人が初見で良いというわけではありません。 当日までに2~3回ほど下見をします。 それによって、どの間合いでガイドをつけるか、ということや、セリフにかぶせずに済むポイントなどを確認できるからです。 今日の講座では、登場人物の表情について、泣き声や笑い声などがない場合、音がなく分からないことも多いので、そういうときには説明があるといいことを学びました。 ⑬11月27日(土) 「見世物小屋」の完成稿検討2回目。映画の後半1時間について、1回目同様、講師が修正を加えたものの説明をしていただきました。 ⑭12月11日(土) 新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを見せていたことから、見世物小屋の舞台である秩父をめぐるツアーに行きました。 ツアーの目的は、 ①今年度上半期に見てきた「見世物小屋」が行われていた地域を実際に歩いて感じること ②視覚障害のある人と一緒にまちあるきをすることで、誘導・ガイドの必要性を感じること ③秩父地域の障害のある人の活動を見学することです。 活動は、 ・障害のある人がしいたけづくりやワインのブドウを作る活動をしている 「さくらファーム」さんにお邪魔して、しいたけ狩りを体験。 しいたけは、視覚障害のある人も触りながら収穫を楽しむことができました。 ・美の山公園から秩父のまちを見渡して、まちの様子をガイドする。 ・夜祭りの会場周辺、秩父まつり会館、秩父駅周辺を散策。 今年度はコロナの影響で誘導体験の講座を持つことができていなかったため、ツアーの最中に誘導体験も実施しました。 立ち位置を決めてから案内をはじめて、腕につかまってもらって誘導する場合は相手の方をふりまわさないように、あまり腕は動かさないようにすることなどを教えていただきました。 また、秩父まつり会館では、秩父のまつりを紹介するミニシアターでライブ音声ガイド体験もしました。 ・日帰り温泉を堪能 入浴中にどこで盲導犬に待っていてもらうかを工夫することや、脱衣場から温泉内への誘導なども行いました。 ・食事、お土産物 食事のメニューの説明や、テーブルに乗った食品の説明のしかたを学びました。お土産物屋さんでは、店にどんな商品が並んでいるかを説明しながら楽しみました。 ツアーという楽しむ環境の中で、視覚障害のある人がより楽しめるように、どんな声かけをすると良いのか、肌で感じることができました。 例えば街中にあるオブジェには手で触ってみると視覚障害のある人もより楽しめることなど、室内で映画にガイドをするのとはまた違う経験をすることができました。 ⑮12月25日(土) 今回もライブ音声ガイドの練習を行いました。 ・今回扱った動画は文学作品が多く出てきたのですが、そのような場合は、本のタイトルだけでなく、だれの本か、など見ていると分かる本の特徴の情報があるとわかりやすい ・同じ単語をあまり何度も使わない。 ・セリフに出てくる単語をまたガイドで使うことも避ける。 ということを学びました。 ⑯2022年1月8日(土) 3月に行う予定のライブ音声ガイド発表会のことや、今後の音声ガイド講座の進め方、また秩父ツアーの感想も話し合いました。 ライブ音声ガイドのときは、楽しさが伝わる臨場感が必要であることから、作りこみのように正しい日本語を使わなくてはということに捉われるよりも、隣にいる友人に説明するようなガイドに慣れていく必要があります。 初年度はライブ音声ガイドは体験のみでしたが、今年度繰り返し練習することで、ライブ音声ガイドのコツを身につける講座の充実が必要であることを確認しました。 また、来年度は本事業開始3年目にあたるため、今後自主事業としてのサークル活動として継続していくためのしくみを作っていく必要があることを確認しました。 ⑰1月22日(土) 映像にライブ音声ガイドをつける練習を行いました。 ・ガイドを付ける時は、正解は何かを考えるのではなく、まずは自分の中で工夫をしてやって みることが大事。 ・映画のタイトルが画面に出たとき、それがタイトルを読み上げたことが分かるように「タイトル、○○」と言う。 ・人物の印象や表情などを伝えると良い。などを教わりました。 ⑱2月12日(土) 演劇の映像でライブ音声ガイドをつける練習を行いました。 舞台作品でも映画作品などと同じように話の流れを邪魔しない音声ガイドが必要なことを学びました。 ⑲2月26日(土) 本来は3月初旬に映画館でライブ音声ガイドを行う予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないため、3月下旬に公共施設を借りての実施に変更することとしました。 会場は今から取れる場所として関区民センター、作品は「僕のワンダフルライフ」と決まりました。 また、受講生のうち3人が発表することに決まりました。 ⑳3月6日(日) 3月20日の発表会で発表者となったメンバーで集まり、「僕のワンダフルライフ」にガイドをつける練習をしました。 ㉑3月12日(土) 練馬区の協働推進課の職員の方と意見交換の時間を持ちました。 協働推進課として、区内団体の動画をyoutubeにアップしているので、そうしたものがあったときに当団体で音声ガイドをつけるという形で協力し合えることを確認しました。 また、今後、セミナーなどがあるときにそこに音声ガイドをつけることや、区内他団体に動画編集講座の一環として音声ガイドの意義をお伝えすることもできるかもしれない、といった意見交換をしました。 ㉒3月20日(土) 関区民センターにて、今年度最後の音声ガイド講座として、「僕のワンダフルライフ」ライブ音声ガイド発表会を実施しました。 21名の方がご参加くださいました。 上映後、参加された方からご感想をいただく時間を持ちました。視覚障害のある方から、「もう少し情景を説明してほしい」というご意見がありました。 音声ガイドのときはもちろん、普段視覚障害のある人と一緒にいるときにも、情景の説明を工夫できるよう意識したいと思った、という受講生の意見もありました。 5.アンケート ①5月22日 オリエンテーション時 回答者7名 1. 属性 <性別>男0名・女7名・その他0名 <年代>40代 2名 50代 1名 60代 3名 70代~1名 <お住まいの地域>練馬区内 2名 ・ 無回答 5名 2. 今回の講座を何で知りましたか。 SNS(ツイッター、Facebook、インスタグラム)1名 知人の紹介 4名 チラシ 1名 3. ご参加は何年目ですか? 1年目 5名 ・ 2年目 2名 4. 今回の講座にどんなことを期待していますか。(複数回答可) ・今後自分が映画を見る時に参考にしたい 2名 ・音声ガイドを付ける活動を継続したい 3名 ・自分の活動に活かしたい 3名 ・視覚障害者のことを知りたい 1名 ・ウイズタイムハウスの活動を手伝いたい 2名 ・その他(実際に音声ガイドを付けられるようになるまで、勉強したい) 5. 今日の会はいかがでしたか。記号に〇をお付けください。 a. とても良かった 3名 b. やや良かった 4名 c. やや良くなかった 0名 d. 良くなかった 0名 6. 次回以降に期待すること、改善してほしいことがあれば以下にご記入ください。 ・音量を少し下げてほしい ・楽しみながら頑張ります! ・こちら側の環境のせいで、マスク越しの声が大変聞き取りにくく、参加者の皆さんのことがわからなくて残念でした。 音声以外のことは、内容も期待していた通りで大満足です。 いきなりの原稿作成はハードルが高かったですが、最後の鈴木さんのガイドの後で、どこを大事にするのか?どこを省くのか?など具体的なお話を聞くこと ができて嬉しかったです。 今回は自宅で受講させていただきましたが、じっくり取り組むことができてとても良かったです。 どうもありがとうございました。 これから先が楽しみです。 ・技術的な問題等で音声ガイド作りに参加しにくい方も置き去りにしないように、気軽に参加できるような雰囲気作りができると良いと思います。 ②6月26日 第3回 回答者3名 【今回から実際に音声ガイドを作り始めました。今後どう取り組みたいか、不安なことがあるかを伺います。】 ・自分の技術が不足しています。画のスキマに的確な用語を思いつくかが不安です。 ・モニターのお二人と、講師のお二人、4人の方それぞれのご意見を伺うと、同じ場面でもご意見が分かれます。 聞いている方のこだわり方の違い、好み、ケースバイケース、臨機応変…という事で、結局どれが正解なのか?という事が素人の私にはわかりませんでした。 班で決定稿を作成する際にも大変迷いました。 こういうときはどうすれば良いのでしょうか? またお話の中で、ドキュメンタリーだから…という事を何度かお聞きしましたので、先にドキュメンタリーの音声ガイド原稿の原則とか、通例とかを教えて頂きたいなと思いました。 この先の実演の映像に、どのようにガイドをつけるのか???とても不安です。 ・模範解答をいただけると合点が行き、参考にさせていただけます。 初心者にとって、ご指摘内容のニュアンスなど汲み取ることが難しい場合、「矛盾」となって残ります。 ③7月24日 第5回 回答者4名 【作りこみ音声ガイド講座も中盤となり、皆さんからのご意見を伺います。】 ・実際に作業をつみかさねている方、映画好きの当事者の意見が聞けてとても有意義です。 ・実践的な講習で、最初は大変戸惑いましたがようやく慣れてきました。 他の方の作成された ガイド原稿への講評をお聞きしてメモを取っていますが、毎回とても役に立ちます。 ・ネット環境によってガイド製作者の意図が伝わらないと残念です。 ・ZOOMの設定を講座内でやってほしい。 ④9月11日 音声ガイド体験講座 回答者2名 【作りこみが終了し、初めて音声ガイドを体験したご感想をお聞きします。】 ・熟考せずに適当な言葉を選ぶ作業は非常に難しいと感じる反面、異なる様々な表現に日本語の豊かさ、楽しさを改めて感じることができた。 ・参加して、初めて「ライブ音声ガイド」の語彙がわかりました。 ⑤2022年3月20日 音声ガイド報告会参加者アンケート 回答8件 1.今日は何で知ってきてくださったのかを教えてください。 a.ウイズタイムハウスのSNS、ブログ 1 b.チラシを見て 0 c.知人からの紹介 7 2.今日の会はいかがでしたか。記号に〇をお付けください。 a.とても良かった 6 b.やや良かった 1 無回答 1 3.今日の音声ガイドは、1年にわたる講座の受講生が自ら考えてつけたものです。 いかがでしたか?発表会の感想をお聞かせください。 ・映像に声を入れる、難しいことですね。 ・映画(内容も良く)を通して分かりやすく良かった。 ・違和感なく鑑賞できました。 ・良かった。 ・聞きやすく楽しかった。 ・それぞれの工夫が感じられて良かったと思います。 4.来年度、このような講座があったら参加したいですか? ・参加したい 4 ・参加したいが都合がつくか分からない 4 5.その他、ご意見、ご感想をご記入ください。 ・感動しました。 ガイドとても良かったです。こういうこと初めて知りました。ありがとうございました。 ・音声ガイドの方々の大変さ、努力が伝わって良かったです。 6.今回の活動の意義と今後の活動について (1)活動の意義 ①視覚障害のある当事者がスタッフとして活躍したこと 講師の美月めぐみさんのほか、2名の視覚障害当事者がスタッフとして受講生をサポートしてくださいました。 このような取り組みを通じ、「障害のある人がサポートを受け、障害のない人がサポートする」というステレオタイプ的関係性を崩し、バリアのない人間関係を築けたと考えています。 ②音声ガイド作成を通じ、視覚障害のある人と楽しく交流することができるようになった 今年度の受講生は、各自の地域活動の中で視覚障害のある人と関わりがあったり、これから関わることを希望されている方が多かったので、音声ガイドの取り組みを通じ、さらに楽しんで視覚障害のある人に関わることができるようになりました。 ③ライブ音声ガイドの練習を充実させることで、課題が見えた 2020年度は区のイベントの動画にライブ音声ガイドをつける体験をしましたが、今年度は本格的にライブ音声ガイドに挑戦することができました。 また、秩父ツアーを通じ、日常のまちあるきや観光の中でのガイドが大切であり、本事業として、その練習をより充実させる必要性があることを感じました。 ④サークル活動に向けての準備と地域交流の準備ができた 作りこみ型音声ガイドの作成が終わり、下半期は月額の会費をいただく形で、今後のサークル活動を見込んだ体制を作りました。 また、地域活動については3月12日に区の協働推進課と意見交換しました。 詳細は3月12日の報告部分をご覧ください。 (2)今後の活動 ①「まずライブ音声ガイドから学ぶ」体制の試行 初年度は作りこみ型を中心に、体験的にライブ音声ガイドをおこないました。 そして今年度は年度の前半を作りこみ型、後半をライブ音声ガイドの時間としました。 課題として、作りこみ型を先に経験したために、ライブのときにもあらかじめ文章をまとめてしまいがちだったり、言葉遣いが硬くなりがちであるということがあります。 そこで、3年目となる2022年度は、まずはライブ音声ガイドから体験することで、隣にいる友人にガイドをするような楽しいガイドの練習からスタートし、その後作りこみの練習をしたいと考えています。 ②コロナの状況を見ながらツアーや外出など楽しむ活動の中でのガイドを広げる 今年度は試行的に、映画「見世物小屋」の舞台である秩父に出かけて、まちなかを歩き楽しみながらガイドや誘導を学ぶ講座も行いました。 一緒に散策したり食事をするという楽しみの中でのガイドは、学ぶ機会として大変有効ですが、コロナ感染の状況を見ながら可能な限り実施していきたいと考えています。 この活動ができれば、音声ガイドを作成するまでには至らない人も幅広く、気軽に楽しみながらガイドや誘導をする体験につながると考えています。 ③地域の活動については、他団体との連携のもとの啓発事業を充実させる 3月12日の練馬区協働推進課の職員さんとの意見交換で出た取り組みを、来年度具体化させて、他団体の動画に音声ガイドをつける、他団体の取り組みの中で音声ガイドができるための講座を実施するなど、連携と地域への普及啓発を充実させていきたいと考えています。 ④サークル活動の充実 WAM助成終了後のサークル活動の財源確保についての検討を進め、サークル活動に向けた移行を進めます。